CUSHION FOR ISHINOMAKI STOOL

石巻工房 by Karimoku / いしのまきこうぼう バイ カリモクは、石巻工房とカリモクそれぞれの強みに根ざし、マインドフルかつ素材を重視したアプローチで多用途に使える製品をつくる家具ブランドです。2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県・石巻市で生まれた「石巻工房」。そのプロダクトは、被災後に「手元にある材料で何とかする」というDIY的な要素と、その制約の中で生み出されたデザインが特徴です。 石巻工房 by Karimokuでは、日本を代表する木工家具メーカーであるカリモクが、石巻工房が持つデザインの特徴を活かしつつ、半世紀以上の木製家具づくりを通じて培ってきた木材の魅力を最大限に引き出すノウハウを活かして家具としてのディテールを追求することで、石巻工房の新たな魅力を引き出しています。 石巻工房 by Karimoku には、地産地消を世界に広げ、サスティナブルであろうとする、現在の石巻工房の姿勢へのリスペクトが込められており、石巻工房ブランドの従来のデザインイメージを再考しています。カリモクの工場で生産時に発生する端材や、商業的ニーズが限定的な木材など、通常は家具用材として適格ではないとされている木材も、積極的に活用していきます。このコラボレーションでは、その先にある林業の経済的好循環の促進や人と森林の理想的な共生関係の再構築を通して、持続可能で豊かな社会を実現することを目指しています。

芦沢 啓治 / Ashizawa Keijiは、1973年生まれ、東京都出身の建築家兼デザイナーです。1995年、横浜国立大学建築学科を卒業。1996年、建築設計事務所のarchitecture WORKSHOPにてキャリアをスタート。2002年、建築実務と並行する形で、特注スチール家具工房のsuper robotに参画し、オリジナル家具や照明器具の製作に邁進。2005年、芦沢啓治建築設計事務所を主宰。2011年、東日本大震災を受け、石巻工房を設立し、材料や工具、技術に制約がある中でも、DIY感覚でつくれるオリジナルスツールやベンチをデザイン。「正直なデザイン / Honest Design」をモットーに、現場や素材に根差す「クラフト」を重視するアプローチで、建築から家具・インテリアデザインを主に、幅広く展開しています。家具デザインにおいては、Karimoku Case Study（カリモクケーススタディ）やARIAKE（アリアケ）、MOHEIM（モヘイム）、menu（メニュー）など、国際的な企業と協働しています。また、講師やデザインアワードの審査員を務めるなど、次世代との共創にも力を注いでいます。