Kaj Franck / カイ・フランクは、1911年生まれ、フィンランド出身のデザイナーです。「フィンランドデザインの良心」として知られています。フランクが育ったのは、美しく飾られたディナーセットが並ぶ華やかな生活から、石でできた数枚の食器が並ぶ質素な生活へと変わった時代でした。彼は自身のスタイルをこの二極の中間に位置づけ、これまでの一般的なテーブルウェアの認識を大きく変えました。そして、連続生産を利用し、万能で実用的な質の高い食器を手頃な価格で買えるようにしました。社会的な良心だけでなく、ものごとの本質を捉えたいという願いから、フランクのキャリアは導かれていきました。とくにプロポーションにこだわり、ベーシックなフォルムを限りなく探求しました。彼の作品は、世界中から賞賛を受け、数々のアワードを受賞しています。特に、フランクがデザインしたiittala(イッタラ)のテーブルウェア「ティーマ」と「カルティオ」は、世代を超えて人気のあるロングセラーとなりました。これらはスタンダードなアイテムですが、カイ・フランクが生んだ伝説のクラシックデザインです。