Jean Prouvé / ジャン・プルーヴェは、1901年生まれ、フランス・パリ出身の建築家兼デザイナー、エンジニアです。20世紀の建築や工業デザインに大きな影響を与えた一人です。鍛冶工として経験を積み、1924年に独立。作品は、レターオープナーから照明、家具、プレハブ住宅、建築モジュラーシステムまでと多岐に渡ります。ナンシーの大学都市のためにデザインした椅子「スタンダードチェア」や「シテ」。パリの大学都市のためにデザインしたテーブル「ゲリドン」。メゾン・トロピカル(熱帯地方用の組立解体が可能な住宅)のためにデザインしたテーブル「EMテーブル」など、数多くの名作家具を生み出しています。2002年より、Vitra(ヴィトラ)がプルーヴェの代表的な家具の復刻と製造を開始。オリジナル品は希少価値が高く、世界中にコレクターがいるほどです。1953年、自身の会社を手放し、その後数十年の間、パリに建設される多数の建築プロジェクトにおいて、コンサルティングエンジニアを担当。1971年には、ポンピドゥー・センターの国際設計コンペにおいて審査委員長を務め、レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースによるデザインを選出し、建築史にその名を刻みました。