Marcel Breuer / マルセル・ブロイヤーは、バウハウス出身の建築家兼デザイナー。1902年ハンガリーに生まれ、ウィーンで美術を学んだ後ドイツのヴァイマルに移り、バウハウスの第一期生となります。在学中に才能を見出され、1925年から1928年まで、市立バウハウス・デッサウ校で家具工房マイスターを務めます。学生の頃から数多くの家具デザインを手がけ、1925年に世界で初めてスチールパイプを曲げてデザインした椅子、通称ワシリーチェア(クラブチェアB3)を製作。その名前の由来となったバウハウス時代の同僚で芸術家のワシリー・カンディンスキーのために作られたものとして有名な作品です。1931年頃から建築家としても活動を始め、1935年にはロンドンで活躍。1937年にアメリカへ渡り、ハーバード大学で教鞭を執ります。1946年から1976年に引退するまでマンハッタンに自身の事務所を持ち、ユネスコ本部や旧ホイットニー美術館など数多くの建築を手掛けます。20世紀におけるプロダクトデザインと建築に大きな影響を及ぼし、今もなお、モダニズムにおける偉大な存在として賞賛され続けています。