FJ Clock Black 35

ARCHITECTMADE / アーキテクトメイドは、時代に左右されないタイムレスなプロダクトを通じて、デンマーク建築の精神を現代に伝えるブランドです。2004年にコペンハーゲンで創業し、大量生産・大量消費とは一線を画す、「永く愛されるものづくり」を追求。建築家たちのアーカイブに新たな命を吹き込みながら、クラフトマンシップあふれる製品を生み出しています。20世紀を代表する建築家、Finn Juhl（フィン・ユール）、Poul Kjærholm（ポール・ケアホルム）、Jørn Utzon（ヨーン・ウツソン）らが遺した設計図やスケッチを基に、木、磁器、真鍮、石などの自然素材を用いて、熟練の職人が一点一点丁寧に仕上げています。それらのプロダクトは、現代の暮らしに静かに寄り添いながら、確かな存在感を放ちます。近年では、Bjarke Ingels（ビャルケ・インゲルス）をはじめとする現代建築家との協働も進め、新たな視点を取り入れながら、スローペースでコレクションを拡充しています。

Finn Juhl / フィン・ユールは、1912年生まれ、デンマーク・コペンハーゲンのフレデリクスベア出身の建築家兼家具デザイナーです。「北欧デザイン」が世界的に脚光を浴び始める時期に多くの作品を世に送り出し、重要な役割を果たした一人です。主に家具デザイナーとして知られていますが、家具と空間の相互作用を熟知する建築家としても評価された先駆者でした。デンマーク王立芸術アカデミー建築学科で、建築家のカイ・フィスカーに師事。在学中の1934年から、デンマークの建築家、ヴィルヘルム・ラウリッツェンの建築事務所にて勤務し、デンマーク国営放送の建物やコペンハーゲン空港などの主要なプロジェクトに携わりました。フィン・ユールは建築家としての正式な教育を修了していないにもかかわらず、1942年にデンマーク建築家協会の会員となり、デザイン界で名を馳せていきました。素晴らしい作品の数々が多くの人に評価されたことは勿論ですが、世界に名を知られる一番のきっかけとなったと言われているのが、1950年から1952年に手掛けた、ニューヨーク国連本部の信託統治理事会会議場のプロジェクトです。椅子や照明、カーテンから壁板まで空間全てを手掛け、その全体の完成度の高さがフィン・ユールを一躍有名にしました。