Risom C141 Chair（1955）

Stellar Works / ステラワークスは、商社にて海外の住宅開発などを行っていた堀雄一朗によって2012年に上海で設立された、クロスカルチャーを体現する家具ブランドです。「東洋と西洋」「伝統とモダン」「クラフトとインダストリー」など、異なる国や地域、文化や価値観を絆ぐ、それぞれの優れた伝統文化や技術を現代の光のもとで一つにする、というコンセプトのもと、上海とロンドンを拠点とするNeri & Hu（ネリ＆フー）をクリエイティブ・ディレクターに迎え、ニューヨークなどを拠点とするYabu Pushelberg（ヤブ・プシェルバーグ）や日本のnendoといった世界トップクラスの建築家、インテリアデザイナー、プロダクトデザイナーを起用。アジアの美に改めて注目し、ヨーロッパの伝統という異なる視点から、歴史ある日本の伝統的なフォルムやスタイルやモチーフを取り入れ、タイムレスな新しいものづくりを目指しています。

Jens Risom / ジャン・リソムは、1919年デンマーク・コペンハーゲン生まれのデザイナーです。同級生であるハンス・J・ウェグナーとボーエ・モーエンセンも輩出したコペンハーゲン美術工芸学校でデザインを学び、卒業後、建築家Ernst Kuhn（エルンスト・クーン）の事務所で、家具とインテリアのデザイナーとして働いた後、ニューヨークへ移住。ダン・クーパー社のデザインディレクターを務め、ジョージ ジェンセンのデザインを担当。1941年に、世界的ファニチャーブランド「Knoll（ノル）」の創業者ハンス・ノールと出会い、一番最初の椅子「リソムチェアコレクション」を発表し、他にも15点の家具をデザインします。その後独立し、ジャン・リソム・デザイン社を設立。ジャン・リソム・デザイン社はアメリカの三大家具会社のひとつにまで成長し、アルゼンチンとイギリスとオーストラリアにもオフィスを構えました。1961年には「プレイボーイ」誌において、「アメリカの家具に革命をもたらしたデザイナー」として、チャールズ＆レイ・イームス、ハリー・ベルトイア等と共に名を連ねており、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーと言われています。20世紀半ばのデザインに対する貢献が認められ、1966年に、デンマークのマルグレーテ女王によりナイトの称号を授かっています。2016年に逝去。