Aino Aalto Pitcher

iittala / イッタラは、1881年にフィンランドの南部にあるイッタラ村で小さなガラス工場として始まったインテリアブランドです。北欧デザインのパイオニアとして、人々の暮らしをより豊かにすることを企業理念とし、ただ美しいだけでなく、世代を超えて受け継ぐことのできる、流行に左右されないタイムレスなデザインを追求しています。イッタラ・デザインの哲学の基礎を作ったのは、Alvar Aalto（アルヴァ・アアルト）、Aino Aalto（アイノ・アアルト）、Kaj Franck（カイ・フランク）らです。彼らの信念は、デザインは思想であり、誰にでも手に入るものにすべきだというもので、旧来の考えにとらわれず、美しさと機能性を全ての人のものにするということでした。イッタラはその信念の核を基に、毎日の生活のどんなときにも、そこに楽しみと喜びをもたらす、美しく機能的で、丈夫な製品を提供しています。

Aino Aalto / アイノ・アアルトは、1894年生まれ、フィンランド・ヘルシンキ出身の建築家兼デザイナーです。ヘルシンキ工科大学で建築の学位を取得し、1924年にAlvar Aalto（アルヴァ・アアルト）の建築事務所で働き始めました。その後すぐにアルヴァと結婚し、生涯のパートナーとなりました。1935年には世界的に有名な家具・照明メーカーのArtek（アルテック）社を設立。初代アートディレクターを務め、1941年に社長に就任しました。アイノ・アアルトは、家具・インテリアデザイナー、建築家、写真家として輝かしい経歴を持ちますが、主にガラス製品のデザインで知られています。1932年にデザインした、「ボルゲブリック・グラス」シリーズでもっともその名をよく知られ、iittala（イッタラ）のコレクションに収められています。彼女のデザインはすぐに国際的に認められ、1936年のミラノ・トリエンナーレでは金賞を受賞しています。