in the darkness of the night

Corraini Edizioni / コッライーニは、1973年にイタリア・マントヴァにて創立された出版社・アートギャラリーであり、実験や研究のためのスペースとしても利用されています。Bruno Munari（ブルーノ・ムナーリ）の作品を数多く出版していることに加え、Enzo Mari（エンツォ・マーリ）やEttore Sottsass（エットレ・ソットサス）といったイタリア人アーティストの作品はもちろんのこと、五味太郎、こうのあおい、三浦太郎といった日本人アーティストの作品も出版しています。これらのユニークな作品は、コッライーニ社が常に創造性と想像力に開かれた場所であることの証明と言えます。コッライーニ社のカタログにはブルーノ・ムナーリに関する作品が約60冊収録されており、その中には「イタリア語辞典の補足」などの古典から、「闇の夜に」「霧の中のサーカス」などの歴史的な児童書も含まれています。

Bruno Munari / ブルーノ・ムナーリは、1907年生まれ、イタリア・ミラノ出身のアーティストです。美術家、画家、彫刻家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、絵本作家、研究者、教育者、著述家など、数多くの顔を持っていました。そのジャンルレスな活動は、まさに稀代の表現者でした。1930年代にイタリアの前衛美術運動「未来派」の中でも「後期未来派」に分類される時期にキャリアをスタートさせて以来、彼は常に絵画、彫刻、デザイン、写真、そして教授学の分野におけるあらゆる形の「実験的」な創作活動を行いました。この多方面に渡る活動の一環として、常に子どもの世界に特別な眼差しを向けていたことは特筆すべき事実と言えます。形態と素材が作品内容と直接的関係にある彼のデザインは、触れる者を立ち止まらせ、思考力や想像力を働かせる「本」や「ゲーム」として子ども達の芸術教育に注がれました。