YABANE LOW TABLE OVAL

IDEE / イデーは、ソファやチェアなどオリジナルデザインの家具を中心に、広く「暮らし」についての提案を行っている日本発のグローバルブランドです。IDEEとはフランス語で「理念」を意味し、同時に哲学用語の「イデア（理想形）」にも掛かっています。1983年にオリジナル家具シリーズを発表して以来、日本の家具・インテリアシーンにおいて、現代の都市生活に合うシンプルなスタイルを基本としつつも、既成概念に捉われない、新しい造形に挑戦し、数多くのデザイナーと「ありそうで、なかった」家具を次々と世に送り出しています。それらの多くは洋家具の起源であるヨーロッパを中心に世界各国で称賛を浴び、美術品としてコレクターも現れ、デザインミュージアムの永久保存品として採用される作品も複数存在しています。

長 大作 / Cho Daisakuは、1921年生まれ、満州出身の建築家兼家具デザイナーです。日本のデザイン界を牽引した重鎮の一人です。1945年、東京美術学校（現・東京芸術大学）を卒業。1947年、Le Corbusier（ル・コルビュジエ）に師事した日本のモダニズム建築の第一人者であった坂倉準三の建築研究所に入所。1972年、長大作建築設計室を設立し、数々の住宅設計と家具デザインを手掛けました。1960年に発表した長 大作の代表作である「低座椅子」は、天童木工によって製品化され、2019年にグッドデザイン賞を受賞しました。1960年の第12回ミラノトリエンナーレでは、 会場構成を坂倉準三建築研究所が担当。当時研究所の所員であった長大作は、家具デザインを手掛けました。そこで発表されたのが日本初のラケット構造（コマ入れ加工）を用いた「小椅子」。その革新的な椅子を長大作自らがリデザインし、2006年に「Persimmon Chair（パーシモンチェア）」として、METROCS（メトロクス）より復刻されました。